有給休暇が取れない会社は違法なの?
有給休暇とは?
会社の制度の1つに、有給休暇制度があります。
有給休暇は特定の日数個人に与えられており、実際は仕事を休んでいても有給休暇を使う事で、働いているだけの給与が変わらずに支払われる制度です。
近年では有給消化に関して取り締まりが厳しくなっており、会社側が個人に対して、積極的に消化をさせるように促しています。
ただし企業によっては昔の古い体制のまま、有給休暇を取得することを良しとしない所もあります。
有給休暇申請をしても、その理由を根掘り葉掘り聞いてきてとる必要があるかどうか確認してきたり、忙しい時期だから取らないで欲しいと突き返したりされる場合があるのです。
ある程度は確かに仕事の事を考えた上で有給休暇申請をするべきですが、基本的には会社側が有給休暇の申請を拒否することはNGになります。
有給休暇は2年間消化しないと時効で消滅してしまいますので、消化させないまま働かせ続ける悪質な企業もあるでしょう。
パートやバイトもある?
有給休暇は正社員のみの制度と勘違いしている方もいますが、労働基準法に基づいて、一定の要件を満たしていればパートやアルバイトも取得が可能です。
週に30時間以上、または週に5日以上の勤務をしているかたであれば、正社員と同様の日数で有給休暇が生じます。
またそれ以下でも週の労働日数や年間の労働日数、労働時間によっては有給が付与されますので、知らないうちに有給が使えるようになっていたというパートやバイトの方もいるでしょう。
有休がとれない会社は違法?
有給申請をしてもとれないと言う場合、労働基準法に従って違法となる場合があります。
ただし、断られたら必ずしも違法になるということではありません。
例えば仕事の繁忙期に有給休暇申請をした場合に、時季変更権を会社側が行使した場合は違法にはならないでしょう。
時季変更権とは、忙しい時期だから別の時季に別途有給休暇を取らせますという時季変更の権利のことです。
もちろん時季変更権を行使したにもかかわらず、いつまで経っても代替えの時季を提案されなかったり、有給休暇を結局取れないと言われたらそれは違法になります。
有給休暇申請をする際にはある程度仕事が忙しくない時期を見計らう必要がありますが、オールシーズン忙しいと言う場合は話が別です。
時効を迎えてしまう前に、ある程度はこちらも強気で有給申請を出した方が良いでしょう。
理由をしつこく聞かれても私用のためと話せば問題ありません。