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驚き

不動産に関する相続トラブル

相続トラブルは中流家庭で急増している!?

「遺産相続のトラブルなんて一部のお金持ちだけの問題」と思っていませんか?
実際は遺産総額が5,000万円以下の中流家庭での相続トラブルが増加しており、もっとも相談件数が多いといわれています。
裁判所の司法統計によると中流家庭での相続トラブルは

  • 平成14年・・・11,233件
  • 平成24年・・・15,286件

と10年で約1.4倍に増えています。

逆に遺産総額が1億円を超えるような資産家だと遺産相続によるトラブルが比較的少ないことわかってきました。一般の家庭で相続トラブルは最も起こり得るため、あなたも対岸の火事と油断するわけにはいかないかもしれませんよ。

遺産相続のトラブルに兄弟仲は関係ない

遺産相続争い

遺産相続のトラブルに兄弟仲は関係ありません。
家庭裁判所で遺産相続調停を起こすのは仲がよかった兄弟だったりすることが多いといいます。
親族付き合いに問題がなく、連絡も取りあっているような兄弟が、相続トラブルをきっかけに憎しみあい、絶縁状態になることも少なくありません。

ですから、兄弟どうし仲が良いからと言っても相続のことになれば安心はできないのです。

相続税の控除を受けられなくなる!?

さらに、相続トラブルが長引くと相続税の控除を受けられなくなる可能性があります。この制度を受けるには相続開始から10カ月以内に遺産分割協議書を添えて相続税の申告をします。それができないと控除を受けられなくなる可能性が高まります。

相続トラブルが発生した場合、このように多くのデメリットがあります。
事前に予防しておくことが非常に重要です。弁護士に相談しておきましょう。
弁護士であれば遺言の作成方法や相続トラブルの予防方法をアドバイスするだけではなく、相続トラブルが起きても解決方法を提案してくれます。

税金による相続トラブル

相続に関するトラブルは相続者によるもめ事だけではありません。利用価値の乏しい土地や底地、借地権などがあります。
例えばSさんのような遺贈財産に底地があった場合、どのように処分すればいいのでしょうか。具体例をあげてみましょう。

Sさんのケース

先日、父が亡くなり遺産を相続しました。その中に底地がありましたが、どうしたらいいのかわかりません。
面識のほとんどない借地権者から毎月、地代をいただいています。
母は5年前に亡くなっているため、私が対応しなければいけません。仕事や相続税などで手が回せないのですがどうしたらいいでしょうか?

提案した内容

支払わないといけない相続税に対してSさんは現金が不足しています。相続税は現金納付が基本。
また、仕事をしているSさんが底地を管理することが困難と判断しました。
そのため、この問題点を解決するために底地の売却を提案。売却することで相続税の支払いができます。
また、財務局や財務省が土地所有者である借地は、第三者に売却したり、同時売却することができます。

ただし、このようなケースだと借地権者とトラブルになるケースがあるので、信頼できる不動産会社に依頼することが大切です。
複数の不動産会社に見積もりを出してもらい、信頼できる会社へ売却するいうのも方法のひとつですが、今回は問題なく相続税を納税することができました。
その後、借地権者から事実確認の連絡を受けましたが、仲介業者が対応してくれたおかげで、その後反響はありませんでした。

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